結論から言います。Claude Codeに「メールを仕分けるツールを作って」と日本語で頼んだら、毎朝のメールチェックが20分から3分になりました。
コードを書いたのは私ではなくAIです。
Claude Codeに要望を伝えるだけで、依頼から完成まで約2時間で自分専用のツールができました。
私はIT業界13年目、PMOとして6年働いている会社員です。
議事録の要約や資料作成にAIを毎日使っていますが、コードを書くのは本業ではありません。
この記事で一番伝えたいのは、「AIにメールを読ませて判断させた」のではなく「AIに“判断するツール”を作らせた」という点です。この違いが、会社のメールでも使いやすい理由につながっています。
作ったのは「AIが判定するツール」ではない
先に仕組みを説明します。作ったのは、GAS(Google Apps Script)というGoogleの標準機能でGmailのメールを確認し、あらかじめスプレッドシートに書いておいた条件で点数を計算するツールです。
点数が規定を超えたメールは「優先案件」、それ以外は「通常案件」「対象外」の3つのラベルに自動で振り分けられます。
ここで誤解してほしくないのは、AIがメールの中身を読んで「これは重要そうだ」と判断しているわけではないことです。判断しているのは、私がスプレッドシートに書いた条件と点数のルールです。
Claude Codeにやってもらったのは、そのルールどおりに機械的に採点し、ラベルを貼る「仕組み」を作ることでした。AIに判定を任せたのではなく、AIに判定ツールを作らせた、というのが正確な言い方です。
この違いには実利があります。メールの本文を外部のAIに送信しない構成なので、会社のメールでも比較的使いやすい設計になっています。
使っているのはGoogleスプレッドシートとGASという標準機能だけで、外部サービスの契約はなし。月々の追加費用は0円です。仕組みはGoogleのサーバー上で動くので、自分のパソコンを起動しておく必要もありません。
そもそもClaude Codeとは何か
Claude Codeは、AI開発企業Anthropicが提供する「エージェント型」のコーディングツールです。
ターミナル(パソコンで文字コマンドを打つ画面)やIDE、デスクトップアプリなど複数の環境で使え、「こういうツールを作ってほしい」と自然な言葉で伝えると、コードの作成から実行、動作確認までをAIが自律的に進めてくれます。
普通のチャットAIとの違いは、会話だけで終わらない点です。
実際にファイルを作り、プログラムを動かし、うまくいかなければ自分で修正まで行います。
利用には有料のサブスクリプションプランやAPI利用契約が必要です。料金は変わる可能性があるので、最新情報は公式サイトで確認してください。
完成までにやったこと(依頼から約2時間)
作業の流れは、プログラミング未経験の人がイメージしやすいように大まかに説明します。
- やりたいことを日本語で伝える。
「メールを条件で採点して、優先度別にラベル分けしたい」という要望をClaude Codeに伝えました。 - Claude Codeがコードを組み立てる。
Gmailとスプレッドシートを連携させる仕組みを、Claude Codeが自動で書いていきます。 - 条件をスプレッドシートに書き込む。
どんな条件のメールに何点をつけるかを、自分でスプレッドシートに設定しました。 - 動かして確認する。
実際にメールを受信させ、ラベルが狙いどおりに付くかを確認しました。
この一連の流れが、依頼から完成まで約2時間で終わりました。専門知識がなくても、要望を言葉にして伝えることが一番の仕事だったという感覚です。
今は30分おきにこの仕組みが自動で動いています。朝、私がやるのは仕分け済みのラベルを確認するだけです。
実測:メールチェックが20分→3分になった中身
ツールを作る前は、受信トレイを開いて1件ずつ内容を読み、優先度を頭の中で判断していました。この作業に毎朝20分ほどかかっていました。
今は、30分おきの自動仕分けで朝には振り分けが終わっています。私がすることは「優先案件」ラベルのメールから順に開くだけです。
この結果、毎朝のメールチェックにかかる時間は3分程度まで縮みました。減った時間は、1件ずつ「これは重要か」を判断していた思考のコストです。
うまくいっていないこと:誤検知は今も起きる
正直に書きます。このツールは完璧ではありません。
想定していなかった種類のメール、たとえば別の目的で届く営業の紹介メールなどを、対象のメールと誤って検知し、仕分けしてしまうことが実際に起きています。
ルールベースのツールは「決めた条件どおりに」動く分、条件を決めるときに想定していなかったパターンには弱いという弱点があります。これは今も解決できていない課題です。
この誤検知に気づくたびに、スプレッドシートの条件を少しずつ見直しています。
完成して終わりではなく、育てていくツールだと感じています。
会社のメールで使う人への注意点
私はこの仕組みを会社のメールで使っています。メールの本文を外部のAIサービスに送信しない構成にしているのは、会社のメールで使う上での安心材料の1つです。
ただし、これは「何をしても安全」という意味ではありません。会社のメールをこうした自動処理の仕組みと連携させること自体、会社によってはルールで制限されている場合があります。
同じことを試したい場合は、必ず社内の情報管理ルールや、IT部門・上長への確認を先に行ってください。この記事は個人の実践例であり、すべての会社での利用を推奨するものではありません。
まとめ:要望を言葉にできれば、専用ツールは作れる
Claude Codeに日本語で要望を伝えただけで、自分専用の業務ツールができました。
私がしたのは、やりたいことと条件を言葉にすることだけです。
私の場合は、毎朝のメールチェックが20分から3分になりました。誤検知のような課題は残っていますが、それでも体感できる変化がありました。
すべての会社員に同じ結果が出るとは言えません。
ただ、「プログラミングができないから自動化はムリ」と決めつける前に、まずAIに相談してみる価値はあると思います。
ツールの実装イメージをコードで詳しく知りたい方向けに、noteで実装例を公開しています。
この記事の内容と合わせて、参考程度にご覧ください。
→ note「Gmail自動仕分けツールの実装例」(有料記事)
AIを使って議事録・資料・メール対応の時間そのものを減らしたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
→ ChatGPT仕事活用術|議事録・資料・メールで毎日使っているプロンプト3選


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